008517 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

空の泳ぐ宝石

空の泳ぐ宝石

不一致の産物

苦悩の太陽、力なき光、目を白く濁らせる

7つの杯は砕け、体内を彷徨う星となった

糸の雷光がからの空をを埋めたが、画面を割るだけで均衡は戻らない

星が血を辿って巡り彷徨う様は、闇を湛えた一瞬にだけ見える

始まりの連続と終わりのない繰り返し 遠景の月

赤い目の中に見える細い月が過去と未来の窓と化し

瞬く度に刹那を映していく

さかしまの杯は天を掴む台になり、あやふやなガラスの礎として透けて

月は円のままで天秤を等しく保つ

相容れない混ざり合う影と、その照らされた裏側の謎

終わりばかりで始まりのない道 遠景の月


© Rakuten Group, Inc.
X